FED 1:2 F=50mm としか書かれていません。何ともシンプル。正式には“FED fast” (“FED-S”)という由です。Ｌ39マウント。美品ですが難あり。
第二次世界大戦前、戦時中に、少数のみ作られたカメラ・FED-S（FEDに1/1000秒シャッターを追加した機種）に用意された、沈胴式の大口径レンズ。少数しか生産されなかったとのこと（一説では4000本とか）。確かに、ほとんど見かけない。今、ヤオフク、eBayを見ても各1本のみ（eBayではFed-Elmarで）見られ、5～7万円の値がついています。
ライカのズマールのコピーレンズで、確かに顔はそっくり（画像8）。ロシアン・ズマールとも言われるとか。
1940年代頃の製品なので優に70年は経ていますが、出品は、ある難点を除けば、非常に良い・外観はキズ、アタリなど無く、良い＊難点＊ピントが合いません。絞り最小（16）、∞でぼやけた像が見えます（画像9。遠景で、手前に見えるのはマンションです）。距離を縮めると像は更にぼやけます。鏡胴のネジは外された跡があるので、かってのサービス時の組み立て不良でしょうか？振ると、小さくカタカタと音がします。
超レアで外観美品、なかなか見つからないレンズです。難点があるのが残念です。修理できるとお考えの方に、研究用に、展示用に、いかがでしょうか。
付属品：FEDのフロントキャップ、汎用リアキャップ。（ズマールレンズは付属しません。）
＜参考＞最初の写真でガラスに模様が見えるのは、撮影している私が窓枠と共に写りこんだもの。ガラスの汚れではありません。